ちらほらブログでご紹介させていただいてますが、僕は静岡のお茶屋の息子でございます。
自分で5代目ですが、好きな美容師をやらせてもらっている現状。
色んな方に「実家を継がなくていいのか?」と聞かれるので、ここで自分の気持ちを書いておこうと思います。
継がなくて良いと言われたのはここ2,3年の話
僕が生まれた頃から、会社の跡取りとして育てられ、お茶の教育も小さいながらに受けてきました。
始めはお茶屋をやると思ってましたが、物心ついた中2くらいには、美容師をしたいという想いが強くなり、ひとまず東京に出してもらうことに。
そのまま都内有名店への就職が決まり、独立し今があるといった感じ。
実家に帰る度に「いつ帰ってくるんだ!」なんて話をされるので、なるべく逃げるように避けていました。
やっとお許しが出たのがここ2,3年前の話。
ふぅ〜っと肩の荷がおりた気がしたのをよく覚えています。
事の重大さに気づく30歳
仲間と独立してしてから会社を維持して大きくしていく大変さを痛感しました。
それと共に自分が継がなかったことの重大さをひしひしと感じました。
幸い、自分の親戚が多く在籍してしているのでしばらくは問題ないかと思いますが、直系の家系の人間が継がないのは今思うと大変なことだったんだなと思います。
継がない代わりに、ビジネスパートナーとして繋がろう!
今さら5代目としてお茶屋を継ごうなんてうまい話しはありませんし、そんな甘いことはできません。
何より僕は美容師であり、この仕事に誇りと愛情をとにかく持っていますので。
その中で何か実家のためにならないかと考えた時に、ビジネスパートナーとして繋がる選択肢が出てきました。
お茶の業界はこれから厳しい世界に入っていくようです。このままではなくなるお茶屋さんも多いとのこと。
その中でお茶の魅力をこれからも伝えていくために、東京で美容師をしているメリットをいかそうと思いました。
幸いたくさんの方と出会えて、素敵な人もたくさん紹介していただいています。
美容師という環境を使い、静岡の最高品質のお茶を広げていけるのではないかと考えています。
静岡の良さを伝えていきたい
南アルプスの標高3000mから駿河湾の水深3000mまで、6000mも差がある土地が静岡です。
これはそれだけ、山の幸と海の幸が混合しているということ。
その中で素敵な食材や景色がたくさんつまっている場所です。
ですが恵まれた土地ながら、人口は集まるのは別の話。やはり主要都市には劣っています。
美容師をしながら「僕ができることはなんだろうか?」と考えた時に、東京の中心で働いていることがとてもメリットに感じました。
美容業界を盛り上げていただいている偉大な先輩方はたくさんいらっしゃいます。尊敬するする諸先輩方も数多いです。
僕は、その同じく土俵に立つのではなく、違う土俵で未来に向かっていこうと思っています。
新しい価値が産まれる。それを信じてやっていこうかと。
結果、継ぎません!
先代が作ってくれたものに乗るのではなく、自分の新しい道を作っていく選択をしました。
幸い静岡は近いのですぐ帰ってこれます。今日も親父とミーティングをして、あれこれ協力してやっていこうと。
まさかこんな形で繋がるとは想像もしてませんでしたが、これも運命なのでしょうか。
【継がない】という後ろめたい気持ちも最近はだいぶ晴れてきました!
今年新たなスタートを切ることになりそうです。
美容もお茶もお客様が喜んでいただけるためにしていくこと。
自分に関わる方がハッピーになっていただけるよう、頑張っていこうと思います!