ショートヘアの後頭部といえばふんわり丸く仕上げていくものです。
短い髪型にしたら後ろをボリュームを出すのは暗黙の了解のような感じ。
実は、そこには日本人の弱点をカバーする理由があったのです!
ずばり弱点とは、顔が平たいこと!
映画「テルマエロマエ」で主人公のローマ人が日本人に対して
「恐るべし、平たい顔族」
というシーンがありますが、外国人の方から見たら、日本人の顔が平面的なことを象徴しているように思えます。
外国人と比べるのはむなしくなりますが、僕ら日本人はほりも少なく、鼻も低く、顔の印象が平たくみえる人種なのです。
さらに追い討ちをかけるように…
それだけならまだしも、後頭部がゼッペキが多い人種でもあります。
自分を含め、ほとんどの方が後ろがつぶれる頭の形をしています…
前も後ろも平面的。こんなことってあっていいんでしょうか…
前も後ろも高さがない。顔が大きくみえる条件が揃ってしまっています
だから、髪型でカバーする!
しかし、僕ら日本人はものづくり日本の精神のもと、弱点をカバーするものをつくるスペシャリスト!
前も後ろもカバーする髪型はなんだろうと考えた時、1番補いやすいのがショートヘア。
短いヘアスタイルだからこそできる、細かい骨格の補正。
後頭部をふんわりさせた方がいい理由は、日本人特有の顔型をカバーするためなのです!
頭の形が綺麗にみえるバランスで!
後頭部はふんわりさせると、横顔が立体的にみえて小顔効果が期待できます。
ゼッペキの弱点をカバーしてくれるシルエットはショートヘアならではのもの。
ですが、これもまたバランスが命。ボリュームを出せばいいってものでもありません。
横顔を綺麗にみせるには鼻の高さやあごの角度に合わせたボリューム感が必要。
やり過ぎると盛ってる感が強くなりやりすぎな雰囲気に。何事もバランスが大切です!
前髪もふんわりさせて、より小顔効果を!
後頭部同様に、前髪にもボリュームを出すべきです。
平たい顔族の僕らは、鼻の高さをカバーするために前髪をふんわりさせることが必要!
高さがないなら、髪型で高さを加えていこう!そんな考えです。
つまり、ヘアスタイルは顔の一部!
生まれ持った顔のパーツを調整することはできませんが、髪型ならいくらでもできます!
髪型でお顔の大きさをコントロールできると思うと、もはやヘアはお顔の一部。
お顔の雰囲気はみなさん違います。
それは言わば個性です。
その個性をいかすことができて、常に変化させられるもの。
それがヘアスタイルです!
まだまだあなたを輝かせるヘアスタイルはたくさんあるでしょう。
そんな素晴らしいものをつくる美容師でありたいと、僕は思います。